成績 和製漢語
人生につまずく小学5年
①さて皆さん、
②績という字は小学5年生で習いますが
③5年生の子に成績はなぜ成績と書くのか、
④どうして成積と書くと不正解になってしまうのか、
⑤100人中何人が説明できるでしょうか?

結論① 成績は何故成績なのか? 積と績の違いは何か? 結論から申し上げます。「意味がわからない」が正解です。「○○だから成績って言うんだよ」と、ひとことで説明できないよう、意図的にシステム設計されていることは、帝国議会の議事録から類推すれば事実といえます。

辞書を読むと「成績」の績は、成し遂げた結果や功績「てがら」を指し…とありますが、なぜ績が手柄(勝利)になるのか、肝心なところに霧がかかっています。
「糸→勝利→教育用語」の意味がわからないのです。
When(いつ)」
Where(どこで)
Who(だれが)
Why(なぜ)」
…この意味不明な制度設計をしたのでしょうか?
結論② 誰がシステム設計をした?勝利→教育用語に関してなら田中 不二麿(たなか ふじまろ)文部大輔です。旧尾張藩士で、「國語元年」にも登場する田中閣下です。
「成績」の語源、由来は軍事用語
結論③ そもそもなぜ績→勝利になるのか、古代の東部ユーラシア世界は、現在とは違い、成績が軍事用語であって、軍士たちに課せられた重い責任を意味していました。その成立過程には残酷な内容が含まれます。
結論④ 辞典に説明されている手柄(勝利)とは軍事的兵站・戦術から、統治・徴税に至る戦略的勝利のことだったです。
結論⑤ なぜ古代の軍事用語が、近代の教育用語になったのか→当記事タイトルの通りです。
「社会」「経済」「文化」と同じく、西洋の近代的価値観を明治の日本人が訳語として再定義したものだったのです。
漢字文化圏15億人が使う、日本語「成績」
結論⑥-1 明治の日本人による「成績」は、東部ユーラシアに逆輸入されました。
向こうの人々は「電話や経済が和製漢語なのは知っていたが、成績まで日本語だとは知らなかった」と驚くそうです。
結論⑥-2 他にも台湾・香港・澳門(マカオ)・韓国はもちろん、北朝鮮ですら日本語「成績」が使われています。ベトナム語の成績「thành tích(タイン・ティチ)」 もやはり、漢語「成績」が由来です。(江東語のsh→漢越語ではthに音訳される)
結論は以上です。
結論③の、東部ユーラシアの政事・軍事戦略が、なぜ績(糸)と結びつくのか?、
結論⑥のように、日本語の成績が漢字文化圏全体に広まったのはなぜか?
→これらの周辺知識は、残酷な内容、場合によっては(特に北朝鮮においては)危険な内容も含まれます。とてもじゃありませが、ダイレクトに学校や家庭で子ども達には教えられません。国際社会において、文字や言葉は、民族や歴史にも直結する非常にセンシティブなものといえます。
現状では、教育的内容から逸脱しますので、続きはwebで。
全4回シーズ、漢字「成績」に迫る冒険譚、始まります。

「成績」は、和製漢語 ① ーその青春ー
につづく!